特許戦略編

12.特許を資産として利用する方法がありますか?

(1) 特許を担保に資金を借りる
 下記のような事例があります。
『平成10年2月に開銀から5千万の融資を受けたレーザー装置メーカーであるピーエスエル(相模原市)が担保としたのはレーザー波形制御に関する特許。社長は「ベンチャー経営者の財産は個人の自宅ぐらい。その70%掛けの融資ではとても事業拡大はできない」と、知的財産権の必要性を語る。(『日経産業新聞』1998年7月30日)』
(2) 特許権の譲渡やライセンス供与による金銭の獲得
 特許権は財産権ですので、譲渡やライセンス供与による利益の獲得が可能です。なお、ベンチャー企業の場合は、とくに下記の点に注意して下さい。
 ベンチャー事業の継続という観点から考えると、特許の譲渡は、武器を失うに等しく、ライセンス供与も相手によっては競業者となるので、一般論としては選択肢となりにくいと考えられます。しかし、一度起こした事業の譲渡価格を高くしたり、別に事業を起こすときの資金とするなら、現実的な選択肢となる場合もあるでしょう。